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建物・家づくり
窓ガラスの種類解説!どこの部屋にどんな窓を付ければいいの?
窓は家の快適性、明るさ、外観のデザインなど…
窓ひとつでお家のあらゆることに大きく影響します!
窓ガラスといってもいろーんな種類がありまして。
見た目はもちろん、窓の開き方、サイズ、ガラスの種類…
と、窓について考えると意外と深いんです!
そこで今回は採用されることが多い窓の種類や窓ガラスの種類によっておすすめの設置場所について解説していきます♪
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目次
- よく採用される窓の種類8選
1-1.引き違い窓
1-2.開き窓
1-3.上げ下げ窓
1-4.すべり出し窓
1-5.突き出し窓
1-6.倒し窓
1-7.はめ殺し窓(FIX窓)
1-8.ルーバー窓 - 窓ガラスの種類
2-1.透明ガラス(フロートガラス)
2-2.型板ガラス - まとめ
よく採用される窓の種類8選
窓のデザインや開け方は本当にいろんな種類があって、実際に住んでみると意外と不便さを感じることもあるんです。
打ち合わせの段階では基本、採光や通気性等を考えられて適正な場所に適正なサイズや種類の窓を設置していますが、住む人の生活スタイルは人それぞれなので、図面通りの窓が必ずしも絶対ではありません。
工務店側のアドバイスを受けながら、生活のイメージを浮かばせて窓を検討していきましょう!
1.引き違い窓
王道の窓。どこの家でも必ずと言っていいほどこの窓があります。
2枚の窓ガラスを左右に引いて横方向に開け閉めします。
実はこの窓、日本独自の開閉方式で。襖(ふすま)や障子も同じ開け方ですよね。
◆メリット
・窓の開閉の調節がしやすいので通風量も調整できる。
◆デメリット
・レール部分(サッシ)が複雑でや室内から外側のガラスの掃除がしにくい。
2.開き窓
片開きタイプと両開きタイプがあります。
写真は両開き窓です。
片開きなら窓ガラスは1枚、両開きなら2枚になるのでとっても単純です。
窓枠に蝶番で取り付けて、そこを軸に外に向かって開けます。
◆メリット
・外気を部屋の中に大きく取り込むことができる。
◆デメリット
・網戸を開けてからじゃないと窓を開けられないので虫が入ってくることがある。
3.上げ下げ窓
その名の通り、上下に動かすことで開閉する窓です。
上のガラスも下のガラスも動かせる窓もありますが、上は固定されて下だけ動かせるパターンもあります。(シングルハング窓と呼ばれます)
◆メリット
・開口部分が小さいので、外から侵入しにくく防犯性が高い。
◆デメリット
・他の窓に比べて開け閉めが少し手間。
・室内からガラスの外側を掃除しにくい。
・コストが高め。
4.すべり出し窓
ハンドルを持って開く方へ押し出すことで窓が開きます。
縦型と横型があり、開く方向も内側と外側どちらもあります。
窓ガラス自体が枠から外へすべり出して開くイメージから名付けられました。
写真は縦すべり出し窓で外開きです。
※ちなみにいえとち本舗東広島店の窓です(笑)
◆メリット
・横すべり出し窓なら雨が降っている時に開けても窓が庇になり雨が入りにくい。
・サッシの気密性が高い。
・開く角度によって通風量を調整できる。
・小さなサイズやスマートなデザインがあるので、壁面が狭い場所にも設置できる。
◆デメリット
・外開きの場合、開けるスペースが必要。
・内開きの場合、カーテンがつけにくい。
5.突き出し窓
すべり出し窓と一見似ているのですが、窓の上端が蝶番で枠に固定されていて、そこを軸に窓を突き出すように押し開けます。
◆メリット
・ストッパーを付けて開く角度に制限をかけることで防犯性を高められる。
・ガラスを中が見えにくいものにすればプライバシーを保護できる。
・すべり出し窓と同様に雨の時に開けても窓が庇代わりになるので雨が入ってこない。
◆デメリット
・風通しがよくない。
6.倒し窓
この窓も一見、すべり出し窓や突き出し窓に似ています。
この窓は下端を蝶番で固定し、窓の上部が内側や外側に倒れるように開きます。
内側に倒すのは内倒し窓、外側に倒すのは外倒し窓と呼ばれます。
写真は浴室の内倒し窓です。
◆メリット
・内倒し窓は室内に向けて窓が開くので隣家との距離が近い場合に設置すると有効。
・洗面所やトイレで換気扇を1日中付けるのは電気代が気になるという方は、倒し窓を設置すると1日中開けて換気ができる。
◆デメリット
・雨の日に開けると雨が室内に流れ込んでくる。
7.はめ殺し窓(FIX窓)
なんとも怖い名前ですが、簡単に言うと開閉ができない窓です。窓枠にガラスをはめ込んで固定されています。
スッキリとした見た目で、デザイン性も高くいろんな形状があります。
採光や眺望を重視する場所におすすめ。
◆メリット
・デザイン性が高い。
・ガラス部分が大きく開放感が出せる。
・開閉が出来ない分気密性も他の窓に比べて高い。
◆デメリット
・通気性はゼロ。
・換気できない。
・室内からは窓ガラスの外側を掃除できない。
8.ルーバー窓
羽のようなガラスが何枚もあり、ブラインドのような窓です。
ハンドルを操作して、開く角度を調整できます。
一見、開口部が狭く防犯性が高いようにも見えますが、割と簡単にガラスを取り外すことができ、開いている角度によっては隙間から手を入れることもできてしまいます。写真のように面格子と呼ばれる柵を一緒に取り付けるのがおすすめ。
◆メリット
・角度調整ができる。
・角度によって室内を見えにくくしプライバシーを確保できる。
・ガラスが割れても割れた箇所だけ交換できるので修理費用が抑えられる。
◆デメリット
・防犯性が弱いので面格子を付けた方がよい。
・気密性が低い。
・構造が複雑なため、窓自体の値段は高価。
窓ガラスの種類
窓の種類がいろいろあることはお分かりいただけたと思いますが、ガラスにもいくつか種類があります。
「何も考えずに透明ガラスにしたら外からの視線が気になってカーテンが開けられない」
「型板ガラスにしたけど視線も気にならないし圧迫感のない透明ガラスがよかった」
住み始めると意外とこんな後悔が生まれることも。
お部屋の用途や場所に合ったガラスを選ぶことで、お家で過ごす快適性が大きく変わってくるんです♪
今回は住宅でよく使用される2種類のガラスについて紹介します!
1.透明ガラス(フロートガラス)
その名の通り、中の様子がしっかり見える透明な窓ガラスです。
庭や周辺の景色を家の中からよく見たい部屋にはもちろんおすすめです。
特に指定しなければ透明ガラスが採用されていることが多いと思います。
デメリットは汚れが目立つこと。
そのままだと家の中が丸見えなのでカーテンやブラインドなどが必要となる場合が多いです。
透明ガラスを採用するおすすめの場所としては、”外の視線から外れる場所”です。
例えば人通りの多い道に面した窓でも、天井付近に窓を設置する高窓にすることで、外からの視線が外れ、採光目的にもぴったりです。
透明ガラスが敬遠されるトイレや脱衣所などの水回りでも高窓にすることで周りの視線が気にならなければ、圧迫感のない透明ガラスが設置できます♪
◆おすすめ設置場所
・庭や外の景色をよく見たい場所
・外の視線から外れる場所にある窓
・高い場所に窓を設置する部屋(高窓)
2.型板ガラス
透明ガラスのように表面がツルっとしていません。
凹凸がありぼやけて見えます。
ただ光を遮るわけではないので、明るさは透明ガラスと変わりません。
型板ガラスの前に物があると、そのシルエットがぼんやり分かる程度なので、
プライバシーを守りたい部屋におすすめです。
トイレや脱衣所、外からの視線が気になる部屋などにこの型板ガラスをおすすめします!
例えば、
「人通りが多い」
「隣の家と同じ高さに窓があって視線が気になる」
こういったお部屋には型板ガラスを設置することで、外から室内が見えにくくなるので、中で過ごすのも安心です。
ただ、型板ガラスにすることでデメリットも。
眺望や開放感を重視したい部屋にはもちろん不向きです。
せっかくの景色は全然見えなくなってしまいます。
ガラスが曇っているので、透明ガラスに比べて圧迫感が出てしまうのも残念なところ。
◆おすすめ設置場所
・お風呂、脱衣所
・外から中を見られたくない部屋
→寝室、人通りの多い道に面した窓がある部屋など
まとめ
今回は数ある窓のほんの一部を紹介しました。窓の種類もガラスの種類もまだありますが、今回ご紹介したのは住宅でよく採用される一般的な窓ガラスです。
住み始めてから窓の不便さに気付く前に、打ち合わせの段階でしっかり窓についても考えてみてくださいね!
最初にお伝えしたように、自分がどんな生活スタイルを取るのか、具体的にイメージすることで窓も決まってくるはずです♪
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最後まで読んで下さりありがとうございます!