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【工法選びで迷うあなたへ】住宅の工法の違い教えます!~メリット・デメリットを分かりやすく解説~


こんにちは♪
営業アシスタントの河野です!

 

みなさんは家の建て方(=工法)を気にしたことはありますか?
家にはいろんな建て方があって、メリット・デメリットもそれぞれ。
建て方によって、耐震性・耐火性・断熱性などが変わってくるんです。

 

建て方の種類も色々!

 

「どの建て方がいいのか分からない」
「メーカーによって建て方が違うから比較したい」

 

そんな人はもちろん、これから家づくりを検討している人も一生に一度の家づくりだからこそ、住宅の工法について学んでみましょう♪

 

*******************

目次
  1. 戸建て住宅の様々な構造
  2. 木造
    1. 木造軸組工法
    2. 2×4工法
    3. 木造軸組パネル工法
  3. 鉄骨造
    1. ユニット工法
    2. 軸組工法
  4. 鉄筋コンクリート造
  5. 結局1番いい工法ってなに?
  6. まとめ

*******************

 

戸建て住宅の様々な構造

まずは戸建て住宅にはどんな構造があるのか知っていますか?戸建てと言えば当たり前に木造をイメージする方もいるのでは?
実際日本の戸建て住宅の90%以上は木造住宅なんです!

 

残りの戸建て住宅は何でできているのかというと、いろーんな構造があるのですが、覚えておきたいのは大きく3つ!

 

①木造
②鉄骨造
③鉄筋コンクリート造

 

鉄骨や鉄筋コンクリートと聞くとマンションをイメージする人も多いかと思いますが、あの大手メーカーも鉄骨造の家を建てているんですよ~!
それでは、それぞれがどんな造りなのか見ていきましょう!

 

木造

日本の戸建て住宅の大半がこの木造工法。

 

なぜ木造が多いのか分かりますか?

 

それは木造が日本の風土に合っているからなんです。
木は湿度の高いときは湿気を吸収して、逆に湿度が低くなると吸収した湿気を放湿する機能があります。
だから木造住宅は通気性が良くて室内の気温を快適に保ってくれるのです。
これは夏は暑く、冬は寒い四季のある日本の気候にぴったりの工法っていうわけです。

 


だけど、正直木造より鉄骨造や鉄筋コンクリート造の方が造りがしっかりしていて地震にも強そうに思いませんか?

私もそう思っていたのですが…。
実は全くそんなことないんです!!
確かに木は鉄やコンクリートに比べて軽いですが、引っ張る・曲げる・圧縮するといった力に対する強さは、なんと鉄の3~4倍にもなります。
木は軽いうえに丈夫ということですね♪

 


また木造は火事にも強いんですよ。
木はある程度の厚みがあれば、表面が焦げるだけでそれ以上はなかなか燃えない性質があります。
だから火事が起きても、住宅が全焼するまでには時間がかかるので、すぐに倒壊せずに長時間強度を保つことができるんです!

 


では逆に木造のデメリットは何でしょう。
鉄骨造や鉄筋コンクリート造に比べると、遮音性がありません。
隣の部屋や2階の生活音が聞こえやすいように感じます。

 

そして木造ならではの欠点で言えば、白アリなどの害虫被害に合いやすいこと。
年数が経つと雨や水漏れなどで床下や天井に水が浸水し、構造が腐ってしまう被害も。
白アリは湿気の多い場所が大好きなので、そういったところが白アリの住処になり大事な家が食べられてしまいます。


写真のように白アリが住み着くと家がこんなことに…。
建てる段階でしっかり防虫処理してもらったり、住みながらのメンテナンスが必要になってきます。


また職人さんの腕で家の仕上がりが左右されるのも木造ならではのデメリット。工場で加工できないような木材は大工さんが現場で加工するので、職人さんの腕によって家の仕上がりにばらつきがでちゃうのです。
施工会社や職人さん選びの段階からしっかり調べておいた方がいいですね。


木造住宅まとめ

■メリット
・日本の気候に合った工法で通気性がよく室内を快適にしてくれる。
・耐震性がある。
・耐火性があり火事が起きた場合全焼するまでに時間がかかる。

■デメリット
・遮音性がない。
・白アリなどの害虫被害が心配。
・材料を現場加工するので職人さんの腕次第で家の仕上がりが変わる。

木造軸組工法

木造の中でもその建て方(工法)はさまざま。
木造軸組工法は日本の伝統的な工法で、在来工法とも呼ばれています。
なんとこの工法が日本の戸建て新築の4分の3を占めているんです。
日本では最も主流な建て方だと言えます!

 

この建て方は、木材で家の土台や柱・梁(はり)*などの軸材を組んで骨組みを構成していきます。
※梁・・・柱の上に横に渡して、建物の上からの荷重を支える部材のこと。

 

この工法のメリットは、まず設計の自由度が高いことです。
点と点を結ぶように柱や梁を組んでいくので、点の位置によって空間の形や広さを自由に決めることができます。
点から点の距離は自由に決められる訳なので開口部を大きく取ることもできます。

増改築も他の工法に比べると簡単にできるんですよ♪
将来的にも家族構成の変化で間取りを変えたり、部屋を増やすなどの増築がやりやすいのは安心かつ嬉しいですよね!
ただ構造上、耐震性を確保するために必ず柱や筋交い*を入れないといけない場所などは出てくるので、その点は設計段階でちゃんと確認しておきましょう。

 

 

※筋交いとは・・・建物を強くするために、柱の間などにななめに交差させてとりつけた木材。
上の写真で見ると3か所に筋交いが入っていますね!


そしてこの工法は木造の中でも最も日本の気候に適した工法なんです!
柱と柱の間に開口部が取れるので風通しが良く日当たりのいい家を建てることができます。
さすが日本で1番選ばれている工法ですね!

 


対してデメリットもいくつかあります。
まずは木造のデメリットとして最初に話した通り、工務店や大工さんの腕次第で仕上がりや耐久性に差が出ることです。
最近では大体の木材は工場でカットされて現場へ運ばれてくるので、家の仕上がりに差は出なくなってきました。

 

とは言っても大工さんの手作業での仕事もたくさんあるので、技術次第で家の気密性が変わってきたり、見た目の仕上がりにはどうしても差が出てしまうのが現状です…。


次に柱のない大きな空間に対する設計の自由度は低いです。
さっき少し話したように、必ず筋交いを入れなくてはいけない場所があるので注意。


あとは床下や屋根裏の湿気やシロアリ対策が必要なことです。
これは木造ならではの難点ですね。


木造軸組工法まとめ

■メリット
・設計の自由度が高い
・開口部を広く取ることができる
・リフォームがしやすい
・風通しが良く日当たりのいい日本の気候に適した工法

■デメリット
・大工さんの技術次第で家の品質に差が出る
・柱のない大きな空間を設計するのが難しい
・床下や屋根裏の白アリが心配

2×4工法

正式には木造枠組壁工法と呼ばれる工法で、北米の伝統工法です。
2×4はツーバイフォーと読みます。
アメリカやカナダの戸建て住宅のほとんどはこの工法で建てられてるんですよ。

 

 

出来上がった家を見ると、木造軸組工法との違いは全くといっていいほど分かりません…。
木造軸組工法が柱を渡して建てていくのに対して、2×4工法は面で家を構成していく工法になります。
面とはつまりパネルのこと。
パネルで天井や床、壁を組み立てていきます。
箱を組み立てるイメージをすると分かりやすいでしょうか?

 

 

工事中の外観から見ると、木造軸組工法との違いが少し分かってもらえるかと…。


ところでなぜ2×4工法という名前なのか?
それはこの工法に使う木材の大きさが2インチ×4インチだからです。
他にも木材の大きさによって2×6工法や2×10工法などいろいろあるんですよ。


この工法のメリットは、規格化された工法だから職人さんの技術に左右されにくく、品質が安定していること!
名前の由来通り、材料はサイズが決まっていて、建築前に大量生産されています。
使用される釘や金物もほとんど規格化されていて、建築方法がマニュアル化されているので、品質のばらつきが少ないんです。
そのため工期も短期間で済みます。


木造軸組工法に比べて耐震性も高いんです!
水平・垂直にかかる重さをを壁全体で受け止めることができるからです。
部材同士がしっかり密接しているので隙間の少ない気密性の高い家になるので室内の空気が漏れにくく、外気が侵入しにくい高断熱な家になります。


また火事にも強い工法なんです!
万が一火事が起きた場合、壁構造が火の通り道を遮断してくれるので燃え広がりにくいです。


デメリットは、壁が耐震性を確保している分、開口部が制限されてしまうので、壁を撤去したり貫通させたり間取りの変更が難しいです。
これは設計の自由も制限されるということです。
間取りにこだわりたい人や将来的にリフォームをしたい人にはあまり向いていない工法ですね…。


最初に木造住宅のメリットとして、木は湿度の高いときは湿気を吸収して、逆に湿度が低くなると吸収した湿気を放湿する機能があると話しましたが、この工法ではパネルで構成されてるため木による調湿効果が期待できません。
そして気密性が高いがゆえに湿気が抜けず木材が腐ってしまう可能性もあるので、結露やカビの発生も心配です。

だいぶ広がってきた工法ではあるのですが、まだ歴史の浅い工法のため施行できる建設会社の数が少ないので、会社選びの選択肢も少ないかもしれません。


2×4工法まとめ

■メリット
・品質のばらつきが少ない
・工期が短い
・高気密かつ高断熱
・耐火性が高い

 

■デメリット
・設計の自由度が低い
・リフォームが難しい
・結露やカビの発生が心配
・施工会社が少ない

木造軸組パネル工法

 

この工法は木造軸組工法と2×4工法を組み合わせたハイブリットな工法です。



縦横の軸組にパネルを張り付けて建てていきます。
この工法の名前はハウスメーカーが独自で名前を付けてることもあり、ハウスメーカーによって建て方は多少違ってきます。


この工法は木造軸組工法と2×4工法のそれぞれのメリットを持っています♪
軸組工法では柱だけでは耐震性が低いので筋交いで耐力壁を作る必要がありますが、これに耐震性の高い2×4工法のパネルが加わることによって、地震に強い家を建てることができます。
また、このパネルが外気を遮断してくれるので断熱性能も木造軸組工法に比べ高くなりました。
※耐力壁…地震や風による水平方向からの力に対抗するための壁のこと。

構造は木造軸組工法をベースにしているので、間取りの自由度は高いままです♪


デメリットはその分、価格が高いこと!
2×4工法みたいにマニュアルがないので、ハウスメーカーによって品質の差も出てきます。


というのもこの工法は間取りが自由に取れるだけでなく、どんな部材を組み合わせて建てるかまでも自由なんです。

 

品質のいい部材を使えばそれだけ価格も上がってくるってことですね。
この工法を選ぶなら、設計やどんな部材を使ってるかも比較するのがおすすめです!

木造軸組パネル工法

■メリット
・耐震性が高い
・断熱性が高い
・間取りの自由度が高い

■デメリット
・ハウスメーカーによって品質の差がある
・建築コストが高い

 

鉄骨造

鉄骨造は「重量鉄骨造」「軽量鉄骨造」の2種類に分けられます。
この2つの造りの違いは、鉄骨の厚みです。
重量鉄骨は厚みが6㎜以上で軽量鉄骨は厚みが6㎜以下の鉄骨を使用しています。

 

鉄骨造では「ユニット工法」と「軸組工法」の2つを知っておけば大丈夫!
軸組工法が主流で、大手メーカーでいえば積水ハウスや大和ハウス、ユニット工法はセキスイハイムがこの工法で家を建ててるんですよ。

 

この2つの工法の違いは、
■ユニット工法:工場生産された鉄骨枠組ユニットを現場で組み立てる建築方法。
■軸組工法:柱と梁を縦横に組み、耐力壁と言われる筋交いを斜めにを渡した壁で建物を支える建築方法。

 

ユニット工法は箱をイメージすると分かりやすいかも知れません。
工場で箱を作って、現場でその箱を積み上げていく感じです。

それぞれの工法のメリット・デメリットを見ていきましょう。

 

ユニット工法

まずユニット工法のメリット。
ユニット工法の1番のメリットは、品質のばらつきがないことだと言えます!
工場生産で機械が加工するので、現場で材料を加工する木造と違い、職人さんの技術にも左右されるということもなければ、雨の日に材料が濡れてしまうなんて心配もないのです。
そして工場である程度完成させてから現場へ運ぶので、工期も短く済みます。


ユニット工法では、柱と梁を「剛接合(溶接)」という鉄骨の加工方法によって強力に接合しているので、耐力壁が必要ありません。
だからその分、余計に柱や壁が必要ないから広い空間を作ることもできちゃいます。
※耐力壁…地震や風による水平方向からの力に対抗するための壁のこと。


ただ逆に言うと、複雑な間取りを造るのは難しいです。
さっき言った通り、箱状のユニットで家を組み立てていくので、木造のように自由に加工するのが簡単じゃないです。
これはリフォームにも共通して言えるので、将来的にリフォームを考えているのであれば注意してください。
小さなリフォーム会社では鉄骨造は対応できないなんてことも…。


また、鉄骨造りの主な材料は鉄になる訳ですが、鉄は熱が伝わりいやすいので外気温の影響を受けやすくて、結露や錆びが発生しやすいです。
それをカバーするために高性能な部材を使うことになるのですが、その分もちろんコストも上がっちゃいます。

 

建築コストがアップする理由としてはもうひとつ。
鉄骨は重量があるから地盤にかなりの負荷がかかることに。
だから土地によっては地盤改良費が必要になってくるなんてこともあるので、しっかり確認の必要が。


ユニット工法のまとめ

■メリット
・工場で生産するから同じ品質の家が建てられる。
・広い空間を作れる。
・耐震性・耐久性が高い。
・建築期間が短い。
・白アリ被害の心配が少ない。

■デメリット
・建築コストが高い。
・間取りの自由度が限られる。
・断熱性が低い。
・壁を撤去したり柱を加工するのが簡単でないのでリフォームが難しい。

軸組工法

軸組工法のメリットはユニット工法と共通しているものが多いですが、ユニット工法ほど工期は短くありません。
デメリットはユニット工法と同じことが言えます。


軸組工法のまとめ

■メリット
・工場で生産するから同じ品質の家が建てられる。
・広い空間を作れる。
・耐震性・耐久性が高い。
・木造に比べると建築期間が短いがユニット工法よりはかかる。
・白アリ被害の心配が少ない。

 

■デメリット
・建築コストが高い。
・間取りの自由度が限られる。
・断熱性が低い。
・壁を撤去したり柱を加工するのが簡単でないのでリフォームが難しい。

 

鉄筋コンクリート造

 

鉄筋コンクリート造というのは、鉄筋を柵や網のように配置してそこにコンクリートを打ち込んで造る工法です。
つまりコンクリートの中に鋼鉄製の細い棒が入っているとイメージしてください。


鉄骨造と共通して広い空間をつくることができます!
複雑な間取りの設計が難しい鉄骨造に対して、デザインを自由自在にできるんです。
長い柱と梁、高い天井などを自由に造ることができます。
設計の自由度が高いのでデザイナーズマンションでも採用される工法なんです。


なんといっても鉄筋コンクリート造の最大のメリットは気密性・防音性・耐火性・耐震性に特に優れている点です!
密度が大きいコンクリートを材料で使うので音を遮断してくれる効果があります。
楽器の演奏をするならおすすめと言える工法ですね♪


耐震性に関しては、工法の名前から分かるように鉄筋もコンクリートも頑丈なイメージがあると思います(笑)
ただそれぞれ単体だと弱点が…。
それが鉄筋とコンクリートの2つを組み合わせることによって、最大の力が発揮される工法です。
コンクリートは曲げる力に弱いのですがそれを鉄筋で補い、鉄筋のたわみや曲がげる力に対する弱さには、コンクリートの硬さで補っています。
この組み合わせで、木造や鉄骨造などに比べて大幅に耐久性が上がるので地震に強い家にすることができます。

材料自体も燃えるものではないので、火事にも強いのです!


その分材料費は高いので、建築費用が高いのが難点。
鉄骨造と同じように地盤改良費がかかる可能性もあります。
また鉄筋コンクリート造も密度が高大きい分、湿気がこもりやすくてカビと結露が発生しやすいです。


鉄筋コンクリート造のまとめ

■メリット
・広い空間を作れる。
・デザイン性が高い。
・気密性・耐火性・耐震性・耐久性が高い。
・白アリ被害の心配が少ない。

■デメリット
・建築コストが高い。
・地盤改良費がかかる可能性がある。
・カビや結露が発生しやすい。
・解体費用が高い。

結局1番いい工法ってなに?


結局のところ1番いい工法って何でしょうか?
まとめてみましょう~☆


■耐震性
木造軸組パネル工法>2×4工法>木造軸組工法

■耐火性
2×4工法>木造軸組パネル工法>木造軸組工法

■気密性
木造軸組パネル工法>2×4工法>木造軸組工法

■コスト面
木造軸組工法>2×4工法>木造パネル工法

 

一般的にはこのように位置づけできるかと。
ただ、メーカーや工務店独自でより機能を高める工夫をしている場合もあるので、同じ工法でも比べる必要はあります!

そして、必ずしも「高いコストを出したからいい家が建てられる」というわけではありません。
自分たちが家づくりに何を優先するのかしっかり整理しなくてはいけません。

 

例えば「間取りも機能性も譲れないから無理をして木造軸組パネル工法で建ててもらったけれど支払いが正直しんどくて生活が苦しい」なんて状況になる可能性だってあります。
木造軸組工法は価格が安いから機能性も低いということでもありません!

 

同じ工法でもコストが大幅に変わってくる可能性もあれば、施工する職人さんによって品質も変わるのだから、自分たちでしっかり会社比較を行うのも大事ですね♪

 

まとめ

それぞれの工法の違いやメリット・デメリットが分かったでしょうか?
工法の違いを知っておけば会社選びの大きな役に立つと思います♪
いえとち本舗は安心と信頼の木造軸組み工法です☆
機能性や職人さんのことなど、分からないことはお気軽にお問い合わせください♪

 

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